2010年10月6日水曜日

薬師寺の東塔

こんにちは、祇園でございます。

先日写経で伺った奈良の薬師寺ですが、現在国宝の東塔を特別開扉中です。 基壇上より初層内陣の天井絵を拝見できます。
東塔は白鳳伽藍にございます。 薬師寺で唯一創建当時より現存している建物で、1300年の歴史がございます。 他の伽藍とは全く趣きが違うもので、とても存在感がございます。

特別開扉後は本格的な解体修理に入り、修理終了の予定は2018年の予定だそうです。 特別開扉は今年の10月31日までです。

白鳳伽藍には他にも西塔金堂大講堂中門、回廊などがございます。 どれも兵火や大風、地震等で倒壊や、消失したものを昭和に復興させた比較的新しい建物です。
仏像などは国宝のものが数多く安置されています。
金堂には白鳳時代のもので国宝の薬師三尊像が祀ってありますし、

大講堂には白鳳~天平時代のもので、重要文化財の弥勒三尊像、

天平時代の国宝日本最古の仏足石・仏足跡歌碑があります。


この仏足石は側面に記される銘文によりインドの鹿野苑(ろくやおん)の仏足石を基に 天平勝宝5年(753年)に刻まれた事がわかる日本最古の仏足石です。 鹿野苑(ろくやおん)とはお釈迦さまが初めて法を説かれた場所だそうです。仏足石とは お釈迦さまが亡くなって約300~400年間はインドには仏像がありませんでした。 これは、仏様を形に現すのは勿体ないことであるとの考えからで、その代わりに 仏さまの足跡を石に彫ったり菩提樹や法輪に祈りを捧げてきました。

西塔には釈迦成道像・初転法輪像・釈迦涅槃像・弥勒如来像が安置されています。

(仏像と仏足石の写真はお借りしています。)

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